第43回 あつみロビーコンサート
ハイトーンテナーとピアノのひびき

柔らかな秋の日差しに包まれた11月21日、2ボイスシンガーのイザナギTaROさん、ピアニスト 宮部まどかさんをお迎えし、第43回ロビーコンサートが開催されました。
イザナギさんは、2つの声を自在に切り替えて歌い分ける非常に珍しいタイプのヴォーカリスト。
目を閉じて聴けば、まるで男女2人で歌っているかのような錯覚に陥いってしまうでしょう。
この魅力は、“百聞は一見にしかず” もとい!“百見は一聞にしかず”で、一度聴いてみればお解りになるかと思います。
宮部さんのピアノソロも、しっかりとしたテクニックに裏付けられた安定感のある演奏で、素晴らしいの一言。
なじみ深い曲を取り入れた構成にも好感が持てましたし、特に最後の2曲はまさに彼女の世界ですね。
あふれんばかりの情熱的な演奏に、遙か遠くスペインの世界へと引き込まれるようでした。
ソロ演奏ありコラボありと、ヴァラエティーに富んだ構成で、充分に楽しんでいただけたのではないでしょうか。



今回のコンサートのチラシです。



受付でチラシのとじ込み作業を行っているのは、福江中学「ドリームの会」の生徒さん。
今日は人数が少ないので、手際よく準備を進めます。

手作り看板と共に季節のお花も飾られ、お客様をお迎えします。

開場時間の前にPA担当スタッフとの打ち合わせです。
念には念を入れて。

受付係は中学生スタッフ2名と森下代表、そしてスタッフHさん。

若いお母さんとお子さんでしょうか?
こんにちは!

今日は、ヴォーカル イザナギTaROさんと、ピアノ 宮部まどかさんのステージ。
まずはお二人のコラボレーション、「オンブラマイフ」から始まりました。
とにかく、いきなりのカウンターパンチ! いや、カウンターテナーに見事ノックアウトされてしまいました。
信じられないような澄み切った美しい歌声と、目の前の情景とのギャップ(失礼!)に、エッ!ウソー!?

次の「初恋」では2ボイスを披露。
カウンターテナー自体はテレビ等で見知っていたんですが、実際こうして生でお聴きするとかなりのインパクトがあります。
しかも、女声・男声と2つの声を自在に歌い分けるスタイルには、もう本当にビックリです。



ここからは宮部まどかさんのピアノソロです。
まずは、ショパンを2曲。
映画「戦場のピアニスト」の挿入曲として有名な「ノクターン 嬰ハ短調」
そういえば、平原綾香さんもこの曲に歌詞を付け「ノクターン」として歌ってました。
ショパンってホントいいですね。
身震いがするほどの感動に、ああ幸せ!

続いて「幻想即興曲」
もう言葉はいりません・・・・・







シューマンの「トロイメライ」
耳になじんだ曲が続きます。




スペイン音楽に関して特に造詣が深い宮部さんですが、今年2010年はアルベニスの生誕150年という事で、作品を2曲演奏して下さいます。
「スペイン組曲」より「グラナダ」
そして、組曲「イベリア」より「ロンデーニャ」

じつは私、クラシックギターを習ってたことがあるんですが、「グラナダ」を聴いてその頃のことをとても懐かしく思い出しました。
独特なリズムにエキゾティックな美しさ・・・・・アルベニスへの熱い想いが伝わってくるような宮部さんの迫真の演奏に、ただただ聴き惚れてしまいました。

前半のステージ終了後はティータイム。






今日のお菓子は3種類のクッキーです。
お好きなのをどうぞ!

どれも美味しそうなんですが、私はチョコが・・・

ラウンジでは、地元 福江小学校のステンドグラス作品展が開催されていました。
児童による作品がガラス窓に飾られ、美しい光がラウンジに差し込んでいました。

昨年度から始まったロビコンCDプレゼントのコーナー。
司会のスタッフTさんが持っているかごの中には番号が振られたクジが入っています。
中学生スタッフがそれぞれ1枚ずつ引き、番号を発表。
当選されたお客様へは、アンケートに記入された住所を元に、後日発送させていただきます。
おめでとうございます!


後半は、イザナギTaROさんが様々なジャンルの歌を2ボイスヴォーカルで歌い上げます。
元々はITエンジニアのイザナギさん、コンピュータの音源(MIDI)を使ってアレンジしたオーケストラ(カラオケ)にも注目です。
1曲目、カッチーニの「アベマリア」では、雅楽の演奏にアベマリアのイントロが被さる所が、すごく凝ってて印象に残りました。

次は、普通?に男声(テナー)で、フランク・シナトラのヒット曲「マイウェイ」
「私を泣かせて下さい」「ふるさと」と、馴染みのある唄が続きます。
そして、セリーヌ・ディオンのナンバーから The Prayer
名バラードです。

次はオリジナル曲、イザナギTaRO作詞、岡野貞一作曲「百億の星、千億の愛」
最初のカウンターテナーの美しい響きと、サビの男声による力強い歌声との対比が素晴らしいです。
まさに2ボイスの魅力満載!ですね。


次の唄もオリジナルで、A・L&イザナギTaRO作詞、山谷知明作曲「美しの国」
優しい歌詞とメロディー、そして歌声に、心いやされます。
四季折々の美しさとか、人の心の優しさ・・・・・日本っていいですね。
あっ! 渥美もいい所ですよ!(笑)

プログラム最後の曲は、ホルストの組曲「惑星」木星より 「テーマ」
原曲の冒頭部分が使われ、いやがうえにも盛り上がります。



ステージ終了後、中学生スタッフより花束の贈呈があり、会場から大きな拍手がわき起こりました。
アンコールは再び宮部さんとのコラボで、北原白秋作詞、山田耕筰作曲「この道」

じつは、お二人はまだほんの数時間前にお会いし、音合わせをしたばかりだそうですが、見事に息がピッタリ!
さすがプロフェッショナルですね。


コンサート終了後、お客様よりアンケートを回収させていただきました。
ご来場、誠にありがとうございました。




最後に、出演者のお二人を囲んで記念撮影。
渥美文化会館の事務員さんにシャッターを押していただきました。 感謝です!
イザナギTaROさん、宮部まどかさん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
そしてスタッフの皆さん、お疲れさま!



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