第110回 あつみにこんさーと
日本の文化を合唱で 〜アニメから能まで〜
TFM合唱団

暑い日々が続きましたが、暦の上ではオクトーバー、『芸術の秋・音楽の秋』になりましたね!
今回のあつみにコンサートは8年ぶりのご登場、TFM合唱団の皆さんです。
第1部では、さくらももこから鴨長明、さらにはジャポニズム能の世界まで、さまざまな合唱の世界に引き込まれていきました。
また、哀愁を帯びたバリトンの独唱や、ピアノ独奏による耳なじみのあるショパンの名曲などなど、観客を飽きさせないバラエティーに富んだステージ構成でした。
第2部では、TFM合唱団が毎年定期演奏会で発表する『宗教曲』と『混声合唱組曲』のステージ。どの曲も、それぞれのパートの音が積み重なり、溶け合い、心地よくホールに響き渡りました。
それでは『人の生の声の魅力』を感じる圧巻のステージの様子をご覧ください!



今回のコンサートのプログラムです。

プログラム裏面です。

あつみにこんさーとの会場、渥美文化会館文化ホールです。
大きな看板が目に留まりますね。


今回も田原市立福江中学校のボランティアグループ「ドリームの会」の生徒さん5名と共に、コンサートの運営を行います。
まずは自己紹介と事前打ち合わせから。

早速生徒さんにはスタッフの一員としてコンサートの準備に取りかかっていただきます。
最初は受付でお客様に配布するプログラムとチラシのとじ込み作業です。

その後、各担当のコーナーに分かれて業務を行っていただきます。
こちらは検温消毒コーナー。
皆さん、よろしくお願いしま〜す!


取り置きチケットのコーナーは、みにこんスタッフのみで行います。よろしくね!

当日券販売コーナーです。
よろしくお願いしま〜す!

こちらは受付です。
皆さん、よろしくお願いしま〜す!

いよいよ開場時間となり、お客様が次々とお見えになりました。
まずは検温から。

続いて手指のアルコール消毒を行います。

お客様のお名前を確認し、取り置き(予約)チケットをお渡しします。

当日券、売れてますね!

受付ではお客様からチケットをお預かりし、半券をお返しします。

そして、プログラムをお渡しし、ホールへと入っていただきます。








本日は「日本の文化を合唱で 〜アニメから能まで〜」と題したTFM合唱団
の皆さんによるステージ。
第73回ロビーコンサート以来、2度目のご出演となります。
指揮は酒井宏枝さん、ピアノは鈴木佳代子さんです。
なお、酒井さんと鈴木さんは第57回ロビーコンサートにもソロでご出演いただきました。
まずは団長の河合さんからご挨拶があり、続いて酒井さんから曲紹介がありました。

第1ステージは指揮者が好きな歌を4曲集めたのだとか。
1曲目は「ぜんぶ」
ちびまる子ちゃんの作者として知られる さくらももこさんの詩に、作曲家の相澤直人さんが無伴奏混声合唱曲として作曲されました。
「大切なことはぜんぶここにある・・・」歌詞の一言一言が美しいメロディーとともに心に刻み込まれます。


次は「この曲が大好き」とおっしゃる団員の中嶋啓太さんみずからの指揮で
「リフレイン」
これも心に響く素敵な曲ですね。
3曲目は、鴨長明の随筆「方丈記」を元に千原英喜さんが曲を付けられた
「夜もすがら」
そして、日本の伝統芸能である「能」を取り入れた合唱曲
猿楽談義《翁》より「V.翁」
鼓や鈴、そして掛け声などが、いやが上にも能の世界観を彷彿とさせます。

第2ステージは先ほど指揮を振られた中嶋さんのバリトン独唱から始まりました。
ピアノ伴奏は同じく団員の長神宏章さん。
歌は COME AWAY,DEATH(来たれ、死よ)
そして「僕が死んでも」
いや〜素晴らしいですね。
個々の団員さんのレベルの高さを垣間見ることができました。

次は鈴木佳代子さんのピアノ独奏で、ショパン作曲「夜想曲 Op9-2」
続いて、同じくショパンの「幻想即興曲」
2曲ともとてもなじみ深い曲なので、ゆったりとくつろいで聴くことができました。




次は『アニソン・オールディーズ』より。
昔懐かしいアニメ番組の主題歌を、アカペラで3曲披露して下さいます。
曲紹介は先ほどの中嶋さんと長神さんが、まるで漫才コンビのような絶妙なノリで紹介して下さいました。
なかなかの芸達者ですね!
まずは「にっぽん昔話」そして「ルパン三世のテーマ」
曲の最後、ルパンが拳銃を構えるアクションが粋でカッコよかったです!

最後は「鉄腕アトム」
こういった曲をまさにリアルタイムで聴いていた私にとっては、超うれしい選曲ですね。







10分間の休憩の後、第3ステージが始まりました。
ここからは現代作曲家の宗教曲が3曲続きます。

まずは、リトアニアの作曲家 V.Miskinis の Cantate Domino


続いて、同じく V.Miskinis 作曲による Miserere
荘厳な美しさに心が洗われるようです。






3曲目は、アメリカの若手作曲家 J.Runestad の作品で Alleluia
酒井さんのご説明では「ロックを感じさせる部分が多くあり、TFMとして非常に勇気のいる曲」とおっしゃっていましたが、こんな難曲をよくぞここまで歌いこなされたと感嘆してしまいました!
曲は変拍子で、しかも手拍子を加えながら「ハレルヤ」を連呼するという、これまでの宗教曲の枠を超えた、かなり斬新な作品ですね。
聴き応えありました。

第4ステージは、混声合唱組曲『友よ、君の歌を』より2曲。
1曲目は「空泳ぐ魚」
エキゾチック、かつリズミカルな楽しい曲ですね。
皆さんステップを踏みながら歌ったり、そして様々な楽器を演奏しながら歌ったりと、聴いていてワクワクします。

プログラム最後は、組曲のタイトルにもなっている「友よ、君の歌を」
「君は歌っているか? 君の歌を・・・」
合唱ってホントいいですね〜
そして演奏終了後、会場から盛大な拍手が沸き起こります。


アンコールは再び「鉄腕アトム」のショートヴァージョン。
最後はアトムが空を飛ぶときの決めポーズでエンディングとなりました。
いや〜ステキです。
合唱の楽しさ、そして感動を存分に味わうことが出来た素晴らしいステージでした。
まさにTFM合唱団の実力、恐るべしです!

コンサート終了後は、スタッフ全員でお客様をお見送りします。
ご来場誠にありがとうございました。






最後に、TFM合唱団の皆さんと共に記念撮影を行いました。
素晴らしい演奏をありがとうございました。


後片付けが終わってからドリームの会の生徒さんに感想文を書いていただきました。
皆さん、お疲れ様でした。ありがとう!



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