第27回 あつみロビーコンサート
ピアノ ソロ

今回で27回目となったあつみロビーコンサートで、意外なことに本格的なピアノ・ソロのプログラムは初めてのような気がします。
他の楽器や声楽との共演、連弾など毎回のようにピアノは演奏され、多くの優れたピアニストに弾かれる曲を聞きながら「ここのピアノもなかなかいい音しているなぁ」と思っていましたが、さすがに今回は野畑さんの前では限界でした。
繊細な弱音(正確に刻まれる装飾音のなんて美しかったこと!)から渾身のfffまでが素晴らしいリズム感に支えられた野畑さんの演奏にどきどきしつづけた90分間でした。



今回のコンサートのポスター(チラシ)です。

チラシ裏面です。

今日も福江中学校「ドリームの会」の生徒さんが、ボランティアスタッフとして参加してくれました。
お茶係、よろしくお願いしま〜す!
笑顔でピース!

受付係は中学生4名とロビコンスタッフ会森下代表で。
よろしくお願いしま〜す!



スタッフ森下さん、何やら身振り手振りでお客様に説明を?





もはやロビーコンサートの常連さん、豊橋の超ユニークな男声合唱団「ふんけんクラブ」ご一行様です。
ふんけんクラブHP管理人(酒席報道官)の中野さんは、今日もDVカメラ持参で来られました。
毎回素晴らしい動画を当HPへご提供頂き、誠にありがとうございます。

ラウンジの入り口ではスタッフがお客様をお出迎え。
こんにちは!


今日も大勢のお客様にご来場いただきました。
スタッフとしてうれしい限りです。
さあ、もうすぐ開演!

今日は野畑さおりさんのピアノソロ。
第1部はクラシックの名曲の数々。特に前半はショパンの作品が続きます。
私事で恐縮ですが、“ショパン大好きっ子”の私にとっては、願ってもないプログラム。 期待に胸が膨らみます。
1曲目は大好きな「幻想即興曲」
プログラムには無かったこの曲、思いもよらず聴くことができ、超ラッキーでした。(笑)
途中、野畑さんの素敵なアレンジが入ります。

演奏の合間には、ショパンや曲にまつわるエピソード等を、とても分かりやすく説明して下さいました。
次は、全曲を通して同じ音が、まるで雨だれのように一定のリズムで刻まれる「雨だれのプレリュード」
そして、アルペジオ奏法による幻想的で美しい曲「エオリアンハープ」




あまりにも有名な、そして私の1番大好きな「別れの曲」
“ピアノの詩人”と呼ばれたショパンの名曲中の名曲です。
この限りなく美しい旋律に、野畑さんの情感あふれる演奏・・・
どう表現したらいいんでしょうか?
間違った言い方かもしれませんが、“鳥肌が立つほど”感動しました。

ショパン最後の曲は「ワルツ ホ短調」そして、映画『戦場のピアニスト』で使われた曲「ノクターン 嬰ハ短調」
2曲とも遺作(作曲者が亡くなってから楽譜が見つかった未発表の作品)で、ショパンらしい切なく哀愁のこもった素晴らしいメロディーです。
ちなみに最初に演奏して下さった「幻想即興曲」も遺作。



次は偉大な作曲家、そしてピアニストでもあったラフマニノフとリストの作品。
野畑さんが2人の特徴を大げさに捉えた風刺画を持ってきて下さいました。
左が“ピアノの巨人”と言われ、野球のグローブ並に手が大きかった!? ラフマニノフ、右が超絶技巧派で“ピアノの魔術師”と言われたリスト。
見事に爆笑モノでした。

ラフマニノフの出世作「前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2 "鐘"」
華奢でおしとやかな野畑さんが、体全体を使って力強くダイナミックに演奏する姿に、とても感銘を受けました。
(ふんけんクラブの中野さんがこの演奏を動画で撮影して下さいました。 ぜひご覧下さい。
動画の提供、ありがとうございました。)



第1部最後の曲はリスト「超絶技巧練習曲 第10番」
鍵盤の上を縦横無尽に駆けめぐる指先!
よくぞこんな難曲を・・・感心しきりです。
とても人間業とは思えません。


第1部終了後のティータイムです。
若いお母さんが子どもさんお二人と一緒にみえました。
短い時間ですが、ゆっくりくつろいで下さいね。
画面左上、階段の踊り場でDVカメラを点検中?な御方は、ふんけんクラブの中野さんです。

子どもさんは、やっぱりジュースがお好みですね。


今日も大勢のお客様で、お茶係さんは大変です。
ちゃっと(早く)やらにゃー!

今日は地元田原市の成人式。
森下代表、晴れ着姿のお嬢さんとにこやかにツーショットです。
まるで○○のようですね!?
訊けば、お二人は全くの初対面との事。
実は第2部で、このお嬢さんが・・・


第2部は野畑さんがアレンジしたポピュラーナンバーや自作の曲を交えたステージ。
最初の2曲は野畑さんの編曲で、ディズニー映画『ピノキオ』主題歌「星に願いを」
続いて、映画「ロミオとジュリエット」より。
普段聞き慣れた曲が素晴らしいアレンジにより、まるでクラシックのピアノ曲のように格調高く響き渡ります。

次は趣をガラッと変え、とってもかわいらしい曲を・・・
小原孝編曲、猫ふんじゃったスペシャルより「エリーゼのために」、そして「エンターテイナー」
皆さんご存じの名曲が「ねこふんじゃった」と競演!
野畑さんの指がピアノの上で、まるで猫のように飛び跳ねてます!




最後は、野畑さんの自作の曲を2曲。
「ロンド」は何と中学2年生の時の作品。
とても若々しく、躍動感に満ちあふれた曲です。
弱冠14歳にして既にこの完成度、信じられません!
そして、プログラム最後の曲は、ドイツでの2年間に渡る留学時代の思いを込めて作曲した「春の思い出」
16小節の美しい主題による変奏曲です。
ドレスデンの素敵な街並みが目に浮かぶようですね。
旦那様とのロマンスも?

花束贈呈です。 あれっ? 先ほどの・・・!
実はこのお嬢さん、野畑さんのピアノの生徒さん。
先生の晴れ舞台とあって、成人式終了後、すぐさま駆けつけて来たそうです。
美しき師弟愛ですね〜。 ウルウル・・・

アンコールの拍手に応え、うれしい事に何と!2曲も演奏して下さいました。




アンコール1曲目は、猫ふんじゃったスペシャルより「子犬のワルツ」
犬と猫がピアノの上で元気に仲良くじゃれ合ってます。
2曲目は、リスト作曲「ハンガリー狂詩曲 第15番 イ短調 ラコッツィ行進曲」
ハンガリーの伝統的な旋律を元に作曲された曲。
演奏会でよく取り上げられる2番ではなく、15番を持ってきたのは心憎い選曲です。(時間的な問題もあるかと思いますが。)
この曲もかなり難易度高そうですね。

今日は大好きなピアノソロの醍醐味を充分に味わう事ができ、もう幸せ一杯!
あっという間の1時間半でした。
野畑さん、ぜひまたロビーコンサートに出演して下さいね。






コンサート終了後、スタッフ一同でお客様をお見送り。
書いて頂いたアンケートの回収も行います。

ご来場いただき、誠にありがとうございました。
お疲れ様でした。

まだコンサートの余韻が残る中、会場の後片付けを行います。







最後に、出演者を囲んで記念撮影を行いました。
ちなみに野畑さんの右後ろのカッコイイ男性、実は旦那様です。
ドイツ留学中に知り合い、国際結婚されたそうです。
そして野畑さんの左後ろには超カワユイお子さんが。
野畑さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
スタッフ、そしてドリームの会の皆さん、お疲れ様でした!



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男声合唱団「ふんけんクラブ」の中野さんが、野畑さおりさんの
ピアノソロ(ラフマニノフ 前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2 "鐘")を動画で
アップロードして下さいました。