第31回 あつみロビーコンサート
バリトン奥村晃平 〜愛を歌う〜

11月16日(日)、秋雨がしっとりと地面を濡らし、落ち着いた雰囲気の中で、第31回あつみロビーコンサート「奥村晃平 〜愛を歌う〜」が行われました。
奥村晃平さんの迫力ある力強いバリトンの歌声とそれを支える那月さんのピアノ伴奏は、父娘ならではの息の合った演奏でした。
フォーレの「レクイエム」より「リベラメ」は、地元渥美混声合唱団と奥村さん父娘の「共演」で、鎮魂曲の名の通り心が穏やかになり、癒されました。
音の響きが直接、身体に伝わり、小さな会場ならではの臨場感を味わうことができました。多忙な日常生活から切り離された上質な空間を大切にしたいと思います。
「虹の会」の手づくりクッキーとコーヒーも、とても美味しくいただきました。
「百聞は一見にしかず」です。皆さんも一度足を運んでみませんか!



今回のコンサートのポスター(チラシ)です。

チラシ裏面です。

毎回、福江中学ボランティアグループ「ドリームの会」の生徒さんが、スタッフとして私達と共にコンサートの運営を行います。
チラシのとじ込み作業は受付係の担当。
順番通りにとじて行くのが結構大変なんですよ。

お髭がお似合いのスタッフSさん指導の下、自分用の名札をカッターで切り取ります。




出演者の方々と、ピアノや山台の位置をチェック。
手前ではスタッフTさんが、一生懸命にお花を生けてます。(汗)

お茶係は、ティータイムのテーブルのセッティング。



お茶係さん、コーヒーを入れる眼差しは真剣そのもの。
さて、お味の方は?




文化会館入り口にセッティングした看板とお花の前で記念撮影。
左から森下スタッフ会代表、お茶係 スタッフMさん、受付係 スタッフHさん。
いずれアヤメかカキツバタ?

開場時間です。 受付係さん、頑張って!
私達は、いつも皆さんの笑顔にパワーをもらってるんですよ。

こんにちは!
中学生スタッフの元気な声が響きます。


今日は「バリトン奥村晃平 〜愛を歌う〜」と題し、バリトン 奥村晃平さん、ピアノ 奥村那月さんの父娘によるステージです。
1曲目はロッシーニ作曲、オペラ「セヴィリアの理髪師」より「俺は町のなんでも屋」
そして、ナポリ民謡「もう泣かないで」


奥村さんは東海地区を代表するバリトン歌手。
実は私、奥村さんの歌は以前より何度かステージでお聴きした事があり、その度に力強く伸びのある歌声に魅了されました。
今回、まさかこのような機会に恵まれようとは!
遠路はるばる半島の先端までお越しいただき、ありがとうございました。

同じくナポリ民謡で「君に告げて」
続いてスペイン民謡「グラナダ」
今日はロビーコンサートという事で、奥村さんの歌声がとても身近に感じられます。
普段のステージでは、こんなウイットに富んだトークもお聞きできませんし。(笑)

次は賛助出演の渥美混声合唱団の皆さんとの共演で、フォーレ作曲「レクイエム」より「リベラメ」
指揮は森下静子さんです。
渥混は今年で結成16年目。
地元渥美を代表する合唱団として、これまで様々な場面で活躍して来られました。

団員の方からお聞きしたんですが、今年の渥混は近年になく演奏の機会に恵まれ、そのため練習がままならぬ状況だったそう。
練習日を増やし特訓に次ぐ特訓を重ね、ここまで仕上げてこられた森下先生と団員の方々の、並々ならぬ忍耐とご努力には頭が下がります。
バリトンとコーラスの美しく、そして荘厳なコラボレーション、存分に堪能させていただきました。

第1部の締めくくりは奥村那月さんのピアノソロで、ショパン作曲「幻想即興曲」







ショパン、いいですねえ。
那月さんの指先からあふれ出る心地よい音色。
そして、美しい響きにうっとり!

第2部開演まで20分間の休憩・ティータイムです。
お菓子は「渥美虹の会」特製手作りクッキー。
皆さん、ごゆっくりとおくつろぎ下さいね。

あっ! これはこれは “いし腹ゆう痔ろう” さんではありませんか!
今年の10月に開催された、男声合唱団「ふんけんクラブ」の第3回不定期演奏会には、渥混さんも出演されてましたね。
感動的だった第1ステージの交響詩「豊川」はもちろんの事、第2・第3ステージ共に大変素晴らしく、ふんけんさんらしいユーモアあふれる楽しいコンサートでした。
今日は副団長さんを始め、ご来場ありがとうございました。

今日はあいにくの雨。
普段この時期には窓際に日よけの衝立を置くのですが、今回は必要ありませんね。








第2部は奥村さんのトークから。
それぞれの曲にまつわるエピソード等をユーモアを交え、楽しく解りやすくお話して下さいます。



島崎藤村作詞、大中寅二作曲「椰子の実」
そして北原白秋作詞、山田耕筰作曲「からたちの花」
日本語の歌を聴くとホッとしますね。
「椰子の実」は、いわば渥美のご当地ソング。
心憎い選曲に感謝です。

次はシューベルトの歌曲で「ます」
そして、あの有名な「魔王」
この曲の伴奏をピアニストにお願いすると、かなりいやがられるんだそうです。
でも今回は親子という深い深い絆で結ばれた娘さん。
愛するお父様のために頑張って演奏します。(笑)
ピアニスト泣かせの右手の3連符連打、すごいですね!
那月さん、お疲れ様でした。

次はドヴォルザーク作曲「母が教えたまいし歌」
とっても美しいですねえ。
そして、プログラム最後の曲は前田憲男作曲「約束」
雪村いづみさんの歌でご存じの方も多いかと思います。
心にしみる名曲です。




演奏終了後、中学生スタッフの皆さんより花束の贈呈があり、そしてアンコールの拍手が・・・





小林秀雄作曲の歌曲「落葉松」
この曲は私もよく知ってますけど、かなり難しいんですよね。
情感をたっぷりと込めて、しかも抑えるところは抑え・・・奥村さんの素晴らしい歌いっぷりに感激してしまいました。

最後は会場の皆さんと一緒に「千の風になって」を大合唱。
渥混の皆さんも奥村さんに誘われステージへ。
会場全体が一つの輪になって、和やかなフィナーレとなりました。

コンサート終了後、出演者の皆さんと共に記念撮影を行いました。
ちなみに、カメラマンは奥村さんの義理の弟さん。
快く応じていただき、ありがとうございました。(笑)


全員で後片付けを行います。
ラウンジの中央で奥村さんと森下代表、そして奥村さんの奥様と那月さん(母娘)が、何やら話し込んでますねえ。




ドリームの会の皆さんにアンケートをお願いしました。
お疲れさま! また来てね!
奥村晃平さん、那月さん、そして渥美混声合唱団の皆さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
スタッフの皆さん、お疲れさま!
最後に、雨模様の中をご来場下さったお客様、誠にありがとうございました。



アンケート集計へ