第52回 あつみロビーコンサート
歌の翼に 〜 波多野 均 テノールリサイタル

今年度、最後となりましたロビーコンサート 〜歌の翼に〜 波多野均さんのリサイタルが、開催されました。
外は日差しがあるものの、冷たい北風が吹く寒い日でしたが、会場は柔らかな響きをもった優しいテノールの歌声で包まれました。
一部は早春賦にはじまり、椰子の実、ちんちん千鳥など、なじみ深い唱歌で、波多野さんが音楽の道に進まれたいわれなど、語りながら歌ってくださいました。
丁寧な発音で、言葉の中に気持ちが込められ表現していることが、素晴らしいと感じました。
また私自身、合唱団員として共演させていただき、楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
二部では、モーツアルト、シューベルトなど、耳なじんだ曲を歌ってくださいました。大好きなヨーロッパの風景を思い浮かべながら、ゆったりとした気持ちで聴かせていただきました。
特にシューベルトの「ます」は、何度も聴いたことはあるのですが、曲の説明を聞くと、「ああなるほど!」と思わせてくれるように気持ちがこもって、波多野さんの人柄までもが感じられました。
また、前川先生という波多野さんの恩師の紹介がありました。大病を患われたそうですが、病気にも負けない音楽に生きる人生の素晴らしさを感じさせられました。来ていただけて、本当によかったと思いました。
心あたたまる素敵なコンサートでした。



今回のコンサートのチラシです。


会場入り口の飾り付けにまさに奮闘中のスタッフ。
後ろ姿を失礼!

多目的ホールではリハーサルが始まりました。














リハーサル終了後もスタッフとの念入りな打ち合わせが行われます。
右から二人目の赤いセーターを着ていらっしゃる女性が、波多野さんの恩師でもあり、声楽家の前川えん先生。
まもなく90歳とは思えない程はつらつとしていらっしゃいますが、じつは3年前に舌がんで舌の4分の3を切除するという大手術を乗り越え、一年後にみごと復帰!
再びステージで美しいソプラノを披露できるまで回復されたそうです。
前川先生の驚異的ともいえる気力、心から敬服いたします。

今日も福江中学ボランティアクラブ「ドリームの会」の皆さん(左の男の子2人)が参加してくれました。

親子連れのお客様がお見えになりました。
あれ? 何見てるのかな?


開演時間となりました。
第1部は日本の歌曲を中心としたステージ。




1曲目は「早春賦」
春を待ちわびる思いが切々と綴られる、言わずと知れた名曲ですね。
ここで波多野さんより前川先生のご紹介があり、会場より大きな拍手がわき起こりました。

(上)三重県は伊賀市在住のテノール歌手 波多野 均さん。
(下)同じく三重県は津市在住のピアニスト 足立 恭さん。

次は、波多野さんが音楽の道へ進むきっかけとなった「椰子の実」
その当時放送されていたNHK子ども音楽会でこの曲を歌い、見事合格(鐘の連打)を頂いたんだそうです。

「ちんちん千鳥」、そして「野の羊」
この2曲は日本の歌曲の中で、まさにテノールのために作られたような歌とか。
澄みきった優しい歌声が見事にマッチしています。







次は、日本のシューベルトといわれる山田耕筰の作品集。
「電話〜唄〜からたちの花〜待ちぼうけ」の4曲が続けて歌われます。

前半ステージ最後は、私自身も所属する渥美混声合唱団と波多野さんとの共演。
いよいよこれまでの練習の成果が試される時が来ました。(ドキッ!)

曲は、混声合唱のための童謡唱歌編曲集「移りゆく季節」
四季折々の暮らしから生まれ、歌い継がれてきた数々の名曲をまとめ上げた素敵な作品です。
「春の小川〜われは海の子〜赤とんぼ〜紅葉〜雪〜みかんの花咲く丘」と続きます。



指揮は森下静子先生、ピアノは宮部まどかさんでした。
波多野さんのリードのおかげで、とても気持ち良く歌うことが出来ましたし、お客様の暖かい拍手が何より嬉しかったです。
こんな願ってもない機会を与えていただき、もう感謝の気持ちでいっぱいです。(笑)
ありがとうございました!

1部終了後はティータイム。
今日のお菓子は前回と同じく田原くっきー工房さん。
今の季節にピッタリな菜の花クッキーもありますよ。
皆さん、ぜひ味わってみて下さいね!

ティータイムも中学生スタッフの頑張りに助けられています。
感謝!




ラウンジに差し込む柔らかな日差しが心地よいですね。






第2部はジョルダーニ作曲「カーロ ミオ ベン」から始まりました。
この歌、どこかで聴いたような・・・と思っていたら、じつは一昔前の高校の教科書に載っていたとか。
どおりで聞き覚えがある訳だ! と納得しました。
次は、スカルラッティ作曲「すみれ」
そして、同タイトルのモーツァルト作曲「すみれ」

シューベルトの歌曲を3曲。
「野バラ」「セレナード」そして「ます」
ここで、それぞれの歌詞の起承転結をとても解りやすく説明して下さいました。
あまりにも有名な曲ばかりですが、正直そこまで考えて聴いたことがなかったので、これでまた一つ勉強になりました。(笑)
波多野さん、本当に優しく懇切丁寧にお話下さって、頭が下がる思いです。
ほっこりトーク? とでも表現すれば良いでしょうか?





ハイドン作曲 オラトリオ『天地創造』より「神は人間を造りたもうた〜品位と尊厳を持って」
オラトリオ(注) は一般に長大なため、楽譜を持って歌うことが慣例となっていますが、今日はあえてそのスタイルを真似て歌われます。
続いてタイトル曲、メンデルスゾーン「歌の翼に」
そしてプログラム最後は、リリックテノール(軽く柔らかい響きのテノール)の傑作、ドニゼッティ作曲オペラ『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」
彼女の愛を確信し切々と歌い上げるアリア。
甘く切ない歌声が心にジーンとしみいります。

(注)オラトリオ・・・宗教的な題材をもとに、独唱・合唱・管弦楽から構成される大規模な楽曲。オペラとは異なり、演技を伴わない。   Yahoo!辞書より

中学生スタッフより花束贈呈があり、会場からアンコールの拍手が・・・








北原白秋の「あわて床屋」
古き良き日本の歌、大切に歌い継いでいってほしいですね。
ちなみに私、この歌を聴くと、どうしても矢野顕子さんの弾き語りを思い出してしまいます!
最後はカンツォーネ「忘れな草」
元々テノールのために書かれた曲だけあって、これぞまさに真骨頂。
感動的なフィナーレで幕が閉じられました。

今年度のロビコンは今回をもって終了です。
お忙しい中をお越しいただき、誠にありがとうございました。
次年度もスタッフ一同、心よりお待ちしております。



最後に出演者の皆さんと共に恒例の記念撮影です。
素晴らしい演奏をありがとうございました。
スタッフの皆さん、そしてドリームの会の皆さん、半年間お疲れさまでした。
次年度もよろしく!



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