第55回 あつみロビーコンサート
二胡が奏でる秋

今年のロビーコンサート、音楽で世界を旅している気分です。
ジンバブエの踊り、ニューヨークのジャズ、そして今回は中国の伝統民族楽器 二胡の登場です。
「蘇州夜曲」などの中国を題材とした曲をはじめ、日本の曲、クラシックなどさまざまな分野の曲をとりあげ、東洋的な深い音色、二胡の魅力たっぷりのステージに引き込まれていきました。
「川の流れのように」では、まるで中国の黄河を渡っているかのような雄大さに心が満たされました。
中村さんの二胡の演奏は歌声のように繊細で情感に満ちていて、心にどんどん入ってきました。
ピアノ、パーカッションとの共演により、なんとも楽しく新しく小粋なステージとなり、私たち観客を大いに楽しませて下さいました。
ありがとうございました。



今回のコンサートのチラシです。







(上)会場入り口の看板に添えられたススキの穂が、秋らしさを演出しています。

(下)本日のティータイムのお菓子です。
可愛らしいイラスト付きの説明文、そしてラッピング。
作っていただいた方の気配り、そして真心を感じます。
感謝!

受付係の皆さんです。
今年度も福江中学校のボランティアグループ「ドリームの会」の皆さんがスタッフとして参加してくれました。
ちなみに左の女の子は、中学の時から引き続き参加してくれている高校生スタッフ。 とても頼りになるんですよ。
皆さん、よろしくお願いしま〜す!


お客様が・・・あっ! 豊橋の男声合唱団「ふんけんクラブ」の皆さんがご来場下さいました。
地元豊橋はもちろんのこと、全国各地でとてもユニークでユーモアあふれる演奏活動を長年に渡って続けていらっしゃいます。
皆さんもぜひ一度ご覧あれ!
魅力・・・いや!魔力に取り付かれること請け合いですよ。

ロビーコンサートでは開演前に毎回、お客様に当HPへの写真掲載の確認をお願いしています。
「ご自分の写真がHP上に掲載されては困る方は手を挙げていただけますか?」との一言を、司会のスタッフYさんに付け加えてもらっています。
この時手を挙げられた方がいれば、そのお客様を特定出来るようなアングルでの撮影は控えさせていただきます。

今回は「二胡が奏でる秋」と題し、二胡 中村ゆみこさん、ピアノ 川村千尋さん、パーカッション マッスグ加藤さんによるステージです。
オープニングは「花」
ああこの音! テレビ等のメディアで聴き覚えのある、哀愁のこもった魅力的な音色が会場に響き渡ります。
初めて間近で聴く生の二胡 ・・・ う、美しいです!

(上)ここで中村さんが、名古屋弁?まじりのとってもフレンドリーな語り口で、二胡について説明して下さいました。
二胡、胡瓜、胡麻、胡椒 ・・・ なるほど出身が同じなんですね!

(下)何と、二胡の弓って二本の弦の間に挟まってるんですよ。 (手を離しても落っこちない!)
拡大してみましたが、皆さん分かりますか?

次は、二胡の曲としては一番リクエストが多いという「蘇州夜曲」
岡崎の光が丘女子高等学校の講師をされている川村さん。
全国大会で金賞という輝かしい成績を収めたられた同校合唱部のピアノ伴奏をされているそうです。
ちなみに、光が丘って吹奏楽部もすごいんですよ。



じつは後で分かったんですが、左手で弦を押さえる場合、指先は棹に押さえつけず浮いたままの状態なんだそうです。
それが、あの微妙な音の揺らぎっていうか、二胡独特の音色(奏法?)の元となっているんでしょうか?
アンコールでお客様からの指摘が無ければ、全く気が付きませんでした。(汗)


次は、NHKテレビ「ダーウィンが来た!?生きもの新伝説?」のテーマとして昨年度まで使われていた二胡の曲
「ボイジャーズ〜イースト・ミーツ・ウェスト」
トークではおやじギャグ全開!のマッスグ加藤さん。
まるで会場が即席の演芸場に早変わり!?
聞けば某FM局のパーソナリティーをなさっておられるとか。
どうりで納得です。

葉加瀬太郎さんの曲・演奏で有名な「情熱大陸」のテーマ。
こういったヴァイオリンの曲って二胡にピッタリですね。
まったく違和感なく他の楽器と融け合い、見事なハーモニーを奏でます。
演奏されるご本人にとっては、音域とか奏法の違いで難しい部分もあるんでしょうが、そんなことはみじんも感じさせない素晴らしい力演でした。

前半ステージ最後はクラシックの名曲「ジュピター」
二胡という楽器の可能性を引き出させる素晴らしい選曲だと思います。
私的にはこういうの大好きなので、もう感激でした!




ここで20分間のティータイム。
中学生スタッフの入れたコーヒーやお菓子等のおもてなしで、お客様に一息ついていただきます。


ロビコンCDプレゼントのコーナーです。
今回は中学生スタッフ、高校生スタッフ、そしてPA(音響)担当のスタッフTさんが抽選を行います。
見事当選された3名のお客様、おめでとうございます!

後半ステージは川村さんのピアノソロから始まりました。
曲は「椰子の実」、続いて秋を感じさせる「赤とんぼ」
優しく包み込まれるような演奏に心がいやされます。
モダンなアレンジの「椰子の実」が、とても新鮮に感じられました。


シャンソンのナンバーから「枯葉」
そして次は、日本の童謡「紅葉」
客席の皆さんも中村さんの弾く二胡に合わせて一緒に歌われ、見事に会場全体が一つとなりました。
ドラムを叩きながらマイクを手に歌うマッスグ加藤さん、さすが芸達者です。

二胡のために書かれた曲「賽馬」(さいま)
モンゴルの広い草原で馬が競走する様をイメージした曲だそうです。
馬のいななきをまねたり、弦を指で弾く等の超絶技巧に加え、息つく暇もないほどのハイテンポな演奏。
弓の毛が切れてしまうほどの凄まじい熱演に感激してしまいました。
次は、いよいよプログラム最後の曲「川の流れのように」
コンサートでは、いつもこの曲を最後に演奏されるそうです。

(上)中学生スタッフからの花束贈呈の後、会場はアンコールを求める盛大な拍手に包まれました。

(下)左の帽子を被られたお客様が、「他の楽器と違い、弦を押さえた時に指が棹に付いていないように見える。」という鋭い指摘を。
中村さんも「すごい! よ〜く見とったね〜。」(名古屋弁?)とビックリされてました。(笑)


アンコールは、中村さんが東日本の震災後よく演奏されたという中島みゆきさんの「時代」
「まわるまわるよ ・・・」歌詞が頭の中でリフレインします。
心にじーんと染み入る名曲ですね。

今日は、単に民族楽器という範疇に収まらない二胡の魅力を存分に堪能することが出来、幸せいっぱいです。(笑)
素晴らしい演奏をありがとうございました。


コンサート終了後、中村さんがホール出口でお客様を笑顔で見送られてました。
ご来場いただき、誠にありがとうございました。

最後に出演者の皆さんと共に記念撮影を行いました。
前列右のスタッフTさん、何か楽しいことでもありました?
では皆さん、お疲れ様でした!



アンケート集計へ