第68回 あつみロビーコンサート
ことで奏でる新春コンサート
〜やすらぎの音色に耳をすませて〜

新年 初めてのロビーコンサートが新たな気持ちでスタートしました。
琴の調べ、それも日本の箏、西洋の琴とそれぞれに持っている素晴らしさを感じる事ができました。
日本の箏は、音色を聴いただけで、新春のイメージで心が洗われます。
陶山珠代さん豊子さん親子の息もぴったりで、「さくらさくら」で始まり「六段の調べ」まで、お正月ムードをたっぷり味わう事ができました。
西洋の琴 ライアー。 三野友子さんのたて琴を、私は初めて生で聴かせていただきました。
リトミックや音楽療法に取り入れられるということが、演奏を聴いて納得できます。何とも言えない心やすらぐ音色ですね。
残響が曲を包んで暖かさを出していて、流れるような感じがいいです。
千と千尋の神隠しより「いつも何度でも」では『あ! そうそうこの音色、ライアーだったんだ!』と気づきました。
また、三野さんの歌声もたて琴にマッチしていてステキでした。
身体全体にとけ込むような心やすらぐコンサートになったと思います。



今回のコンサートのチラシです。


第1部の出演者が変更となったため、別紙で追加したチラシです。

コンサート会場 渥美文化会館の玄関を抜けると、すぐに受付です。
スタッフは、地元 福江中学校のボランティアグループ「ドリームの会」の皆さん。
第1回目のロビコンから、昼のコンサートにはいつも参加して下さいます。

開場時間となり、次々と来場されるお客様に明るい笑顔で応対する中学生スタッフ。
毎回行っているアンケートでの評判も上々なんですよ!




こちらの美女3名は、(左から)受付担当のスタッフHさん、Tさん、Kさん。
ロビコンスタッフ会には無くてはならない強〜い味方です。







今回のテーマは「ことで奏でる新春コンサート」〜やすらぎの音色に耳をすませて〜
第1部は箏風会の陶山珠代さん、陶山豊子さん親子による箏の演奏です。
本来は、珠代さんのご主人の陶山清太郎さんにご出演いただく予定でしたが、体調を崩され急遽、娘さんの豊子さんにご出演いただくこととなりました。
オープニングは「さくらさくら」
まさに新春を彩るに相応しい、華やかな曲ですね。

繊細さと力強さを兼ね備えた箏の響き、素晴らしいです!
続いて、こちらも日本を代表する歌曲「荒城の月」





進行役はお母様の珠代さん。
曲目紹介や箏に関する話題を、ときにはユーモアを交えながら興味深く聞かせていただきました。
演奏する度に、その曲の調子に合わせるための調弦が必要だそうで、「箏って大変な楽器なんだなあ。」と、つくづく感じました。

東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」
未来への希望が込められたシンプルで美しいメロディーに心打たれます。
お二人の見事に息の合った演奏に思わずうっとり!
モダンなステージ衣装も素敵ですね。






沢井比河流作曲の「宙々」
現代曲らしく斬新かつ躍動感に満ちあふれた、面白い曲だと思いました。
次も現代曲で、水野利彦作曲の「波光」
波のきらめきを表現するかのようなきらびやかな旋律が印象的です。
そしてプログラム最後は古典箏曲の名曲、八橋検校作曲の「六段の調べ」
これぞ、ザ・箏!
お正月のスタンダードナンバーですね。

中学生スタッフより花束の贈呈があり、会場からは盛大な拍手が惜しみなく送られました。



アンコールは、服部良一作曲の昭和歌謡「蘇州夜曲」
今なお数多くのミュージシャンにカバーされている不動の名曲を最後に、新春ムードあふれるステージが締めくくられました。

第1部終了後は20分間のティータイム。
こちらのコーナーで、お客様に好みの飲み物とお菓子を選んでいただきます。

皆さん、ラウンジで思い思いにくつろがれています。
コーヒーのお味はいかがですか?


お客様の席を回って菓子皿を回収する中学生スタッフ。
まさにホールスタッフですね。

後半のステージは、三野友子さんによる Leier( 竪琴)の演奏です。

1曲目はクラシックの定番、パッヘルベルの「カノン」
うゎ〜、何て美しい音色なんだろう!
例えが変かも知れませんが、まるで品の良い高級オルゴールのような、心なごむ優しい音色ですね。


次は、ライアーという楽器が世に知れ渡るきっかけとなった、スタジオジブリのアニメ「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」
オリジナルは木村弓さんによる、ライアーの弾き語りでしたね。

三野さんのエレガントな、まさに天使の歌声に惚れ惚れしてしまいます。







バッハ作曲「主よ、人の望の喜びよ」
ライアーはハープとは異なり、弦が二重構造になっていて、ピアノに例えると右手で弾く弦が白鍵、左手が黒鍵になるんだそうです。
次は、日本の曲を2曲続けて。
ライアーの弾き語りで「浜辺の歌」、そして第1部でも箏で演奏された「さくら」
シンプルな美しい響きが、心地よさを誘います。

東京にお住まいの三野さんですが、渥美は始めてとか。
こちらへは旅行気分で楽しく来られたようで、伊良湖で開催中の「菜の花まつり」にも行かれたそうです。(笑)
三野さんがライアーに出会ったのは今から16年程前のドイツ。
その想い出深いドイツの曲を再び。
ベートーベンのピアノソナタ第8番「悲愴」第2楽章より。
そして、いよいよプログラム最後の曲となってしまいました。
伝承歌「アメージング・グレース」
優しく包み込むような美しい歌声が会場に響き渡ります。

(左)中学生スタッフから花束贈呈の後、アンコールを求める拍手の嵐がわき起こり・・・

(右)三野さんが「大好き」とおっしゃる、アイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」で、本日のロビーコンサートの幕が閉じられました。
心安らぐ、贅沢で素敵なひとときでした。




可愛らしいお孫さんをおぶって来てくれたのは、スタッフHさん。
見事!おばあちゃんぶりが板についてますね。(失礼!)








後片付けの前に、三野さんと共に記念撮影を行いました。(残念ながら、箏の陶山さん親子は都合で帰られました。)
ちなみに、前列右端の男の子はPA担当スタッフTさんのお子さん。
今回はジュニアスタッフとして大人顔負けの活躍ぶりでした。(笑)
出演者の皆さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
スタッフの皆さん、お疲れさまでした!
最後に、ご来場下さったお客様、誠にありがとうございました。



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