第30回 あつみロビーコンサート
フランスの調べをあなたに レ・クロッシュ

今年も待ちに待ったあつみロビーコンサートが始まりました。
第30回目のコンサートは澄み渡った秋の空にふさわしく、すいこまれそうなきれいなブルーのドレスとシャツを身にまとったフランスからのご姉弟、宇宿真紀子さんのピアノと直彰さんのチェロのデュオでした。さすがにご姉弟という事でピッタリと息の合った演奏にもう、うっとりでした。
私は恥ずかしながら、ピアノとチェロのデュオを聴いたのは初めてで、あの繊細で胸の奥のほうまで押し寄せてくる重厚なチェロの響きに酔いしれてしまいました。クラシック音痴の私にも、馴染みのある選曲はより親しみを感じ聴き入る事ができました。ピアノソロの “ラ・カンパネラ” はその卓越した演奏に終了と同時にお客様からどよめきが起こったほどすばらしいものでした。
又、演奏の合間に、「レコーディング時の楽譜をめくる時にマイクに音が入らないように小さなテープを付けてそーっとめくるんですよ。」とか、チェロの弓はあまり大きな音にならないように松やにを落とさなきゃいけないとか、普段知りえないようなエピソードも聞くことができました。ちょっと、フランス語なまり(?)の口調がかわいかったですね。(失礼)
日本にいながらフランスの香りを味わえた本当にすてきなひと時でした。もっともっと聴いていたかったです。
お二人にもご両親にも、もちろんたくさんのお客様にも喜んでいただけて、私達スタッフ一同もとっても幸せでした。ありがとうございました。



今回のコンサートのポスター(チラシ)です。

チラシ裏面です。

今年度も田原市立福江中学校のボランティアグループ「ドリームの会」の皆さんと共に、ロビーコンサートの運営を行います。
もうすでに顔なじみの子もチラホラと。
会場係、お茶係、受付係と作業を分担し、手際よく準備を進めます。

客席の準備は会場係の担当。
前の人の頭が邪魔にならないよう、椅子を互い違いにずらして並べます。




今回の受付は男の子。
お客様に配るチラシのとじ込み作業です。

会場係、次はティータイムのテーブルのセッティング。


出演者の方々との打ち合わせです。
宇宿姉弟のご両親もお見えになりました。
山台を使うと、お二人の位置(目線の高さ)が普段のステージと変わってしまうため、今回はあえて使用を見合わせました。

お茶係さん、まずは出演者への花束、そして会場を彩るお花を生けます。
お茶にお花、女性のたしなみですねえ。



次はお茶・・・ではなく、コーヒーを入れます。
今回は珍しく男の子も。 ガンバレ!


受付は中学生の男の子とロビコンスタッフ会メンバー、計4名で受け持ちます。
準備万端、お客様を待つばかり。

お茶係も準備OK!
笑顔でご来場のお客様をお迎えします。

開場時間です。
今日の会場の入りはどれ位でしょうか?

まもなく開演時間です。
当スタッフ会のイケメン司会者Yさん。
もはやロビコンの顔ですね。
出演者紹介の他、携帯電話・写真撮影に関するお願い、プログラムの変更、ドリームの会や当ホームページの紹介、ティータイムのご案内等、お客様にお伝えします。

今日は「フランスの調べをあなたに」と題し、フランス在住の姉弟デュオ Les Cloches(レ・クロッシュ)
piano 宇宿真紀子さん、cello 宇宿直彰さんの演奏です。
オープニングはマスネ作曲「タイスの瞑想曲」




1曲目終了後の自己紹介です。
幼稚園の頃からフランスで育ったお二人、日本語があまり得意ではないとおっしゃってましたが、いえいえそんなことないですよ!
トークに対するひたむきさがひしひしと感じられ、とても好感が持てました。
後ろから心配そう?な眼差しで弟さんを優しく見守る真紀子さん。

2曲目はグノー作曲「アヴェ・マリア」
まるで時が止まってしまったかのような、まったりとした空間。
心地よいチェロの響きに身をまかせ・・・・・ああ幸せ〜!
って言っても、カメラマンの私は残念ながらいつまでも
“まったり” していられません。(涙)



次は真紀子さんのピアノソロで、バッハ作曲「主よ、人の望みの喜びよ」
教会音楽って心が洗われますね。
続いてリスト作曲「ラ・カンパネラ」
これまでの叙情的な曲とは打って変わり、技巧派!
力強さと華麗さを兼ね備えた、素晴らしい演奏に感激です。
とにかく、プログラムの選曲・構成が見事ですね。
ここでグッと引き締まりました。

ここでお二人のトークが入ります。
レコーディングでの秘話、興味深かったです。
(詳細は、このページ上のスタッフ○○さんによる
素晴らしいコメントで)







バッハ作曲「G線上のアリア」
ヴァイオリンのために書かれた曲ですが、チェロの力強い演奏もまた格別ですね。

第1部最後の曲は、ラフマニノフ作曲「ヴォーカリーズ」
哀愁漂うメロディーに、チェロの音色が見事にマッチしていました。

休憩時間・ティータイムです。
お客様の長蛇の列!
お茶コーナーが “行列のできる店” に?
飲み物とお菓子を手際よくスピーディーに、ご提供します。

そして、まごころを込めて・・・





ティータイムもそろそろ終わり。
今日も大勢のお客様にご来場いただきました。



第2部1曲目はエルガー作曲「愛のあいさつ」
クラシックの超定番ですね。
当ロビコンでも何度か演奏されましたが、第21回(平成18年度 第4回)では今回と同じ楽器編成でした。

曲はポッパー作曲「出会い」、そしてカッチーニ作曲の「アヴェ・マリア」と、続きます。









ピアノソロでドビュッシー作曲「月の光」
私事で恐縮ですが、ドビュッシーって結構好きなんです。
とりわけこの曲には、強い思い入れが。
真紀子さんの指先がメロディーを奏でると同時に私の心臓はドクドクと波打ち、カメラを持つ手は震え・・・
ああ! 何てエレガントで美しい演奏!!!
陶酔状態の中、無我夢中でシャッターを押しました。
(この時、ベストポジション欲しさに、えい、ままよ! と、最前列のお客様の前を横切ってしまいました。
ゴメンなさい!)

ピアノソロをもう1曲。
いかにもドビュッシーらしい色彩豊かな作品「喜びの島」。
そして、サン=サーンス作曲「白鳥」
(上の写真は「月の光」を演奏中の真紀子さん)


プログラム最後の曲はフォーレ作曲「エレジー」
もの悲しく、それでいて力強さを秘めた美しい曲ですね。
直彰さんの本領発揮といった所です。
演奏終了後、ドリームの会の皆さんより花束の贈呈がありました。
そして、会場内は盛大な拍手に包まれ・・・

客席からのアンコールに応え、2曲も演奏して下さいました。
サービス精神旺盛ですね。(笑)
まず、レ・クロッシュのお二人による編曲で「アメージング・グレース」
そして、映画「ニュー・シネマ・パラダイス」より「愛のテーマ」
あの感動のラストシーンが蘇ります。



コンサート終了後、屋外にてレ・クロッシュのお二人、そしてご両親と共に記念撮影を。
日頃の喧騒を忘れさせてくれた素晴らしいひとときを、ありがとうございました。
お二人の息の合った演奏、最高でした。
スタッフ、そしてドリームの会の皆さん、お疲れ様でした。
最後に、ご来場いただいたお客様、どうもありがとうございました。
またのお越しをお待ちしております。



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